銭湯に歴史を築き、歴史を未来へつなぐ
- まずは、お二人の会社の紹介からお願いいたします。
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鈴木さん:株式会社鈴和建設(旧 鈴木工務店)は、私の父が1941年(昭和16年)に創業した会社です。次男だった父は中学卒業後に新潟から上京し、工務店で十数年修行を積み、31歳のとき浅草橋で小さな工務店を立ち上げました。創業当初は一般住宅を専門としていましたが、やがて銭湯建築へと活動の幅を広げていくことになります。
当時、都内には約2,700軒もの銭湯があり、そのオーナーの多くは新潟や富山、石川といった北陸の出身者でした。戦後、同郷の銭湯経営者から「戦災で焼けた銭湯を再建したい」と父のもとに依頼が舞い込んだことをきっかけに銭湯建築に力を入れるようになり、平成までに都内約600軒もの銭湯を手がけました。現在は日本建築で培った技術やノウハウを活かし、さまざまな建物を手がけています。
曙湯は1948年(昭和23年)に建設した、父がつくった銭湯のひとつです。当初は別の方が所有していましたが、1955年(昭和30年)に父が買い取り、現在は私がオーナーを引き継いでいます。 - 大澤さん:株式会社yueは、温浴施設の開業プロデュースやコンサルティング、運営受託業務などを手がける会社です。地域に愛されてきた銭湯の魅力を世界に発信したいと考え、銭湯の運営やプロデュース、コンサルティング事業を展開しています。神奈川県で銭湯の運営を担っていましたが、ご縁があって鈴木さんにお声がけいただき、2025年8月から曙湯の運営を担っています。


