明治30年の開業から関東大震災後の再建へ
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『ぼたん』は1897年(明治30年)に開業しました。店名の由来は、意外にも花の牡丹ではありません。和服から洋服への転換期であった当時、洋服の「ボタン」が持つハイカラでお洒落なイメージに着想を得て名付けられました。
1923年(大正12年)の関東大震災で焼失した後、1924年より再建に着手。各部屋ごとに趣向を凝らした細工や、富士山の溶岩を用いた滝の流れる坪庭など、建材の選定から職人の手仕事まで、一つひとつに心を込めた結果、完成までに約5年の歳月を要しました。