東京歴建の魅力

東京歴建の魅力をくわしくご紹介。

早稲田大学 1号館・2号館

キャンパスの歴史を今に伝える東京歴建|早稲田大学1号館・2号館の魅力

REKIKEN

 大隈重信が創立した「東京専門学校」を前身とし、日本で最も古い私立大学の一つである早稲田大学。13学部と大学院を持つ総合大学で、多方面で活躍する人材を輩出してきました。

 早稲田キャンパス(東京都新宿区)には、正門左右に二つの東京都選定歴史的建造物(以下、東京歴建)があります。1999年に選定された『2号館』と、2024年に選定された『1号館』です。キャンパスの歴史的景観を特徴づける2つの建物について、特徴や歴史、魅力をご紹介します。
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早稲田大学 1号館・2号館 建物詳細ページ

新宿区西早稲田一丁目6番1号 website: https://www.waseda.jp/top/

早稲田大学正門付近に左右対称に立つ2号館(1925年竣工)と1号館(1935年竣工)。2号館は早稲田大学に現存する最古の建物で図書館として建設されました。1号館は明治期の正門門柱を加工した御影石円柱が特徴で、両館は大隈記念講堂と共に早稲田キャンパスの歴史的景観を形成しています。2号館は1999年、1号館は2024年に東京歴建に選定。

早稲田大学最古の建物『2号館』

 早稲田大学『2号館』は、早稲田大学に現存する最古の建物です。1925年に図書館として竣工し、その後1934年、1955年と増築を重ね現在の姿となりました。

 1991年に安部球場跡地へ中央図書館が移転するまで、図書館本館として使われていました。その後、1994年に高田早苗記念研究図書館、1998年に會津八一記念博物館が開館。博物館は一般公開されています。
正門左に位置する2号館。早稲田キャンパスの歴史的景観を特徴づける最古の建物
 博物館の入口から左手に回ると、建設当時からある大扉があります。八芒星(はちぼうせい)の細やかな透かし彫りが魅力的ですので、ぜひご覧ください。
2号館の大扉を飾る八芒星の透かし彫り
 大扉を見たあとは、會津八一記念博物館へ。1階ホールに進むと、空間の細部まで行き渡る美しさに圧倒されることでしょう。柱頭をいただく六本の柱や細やかな模様のフロア床をじっくりご覧ください。大扉を背にホール全体を見わたせば、柱と大階段の調和を楽しめます。
柱と大階段が調和する1階ホール。細部まで計算された美しい空間
 大階段の踊り場には、横山大観・下村観山による日本画の大作「明暗」が飾られています。直径約4.5mの円形で、1枚の巨大な和紙に描かれている壮大な作品です。普段は非公開ですが、公開されているタイミングもありますので、博物館のホームページをご確認ください。

 2階フロアには常設・企画展示室であるグランドギャラリーがあります。広々とした天井が特徴の大空間で、図書館時代は閲覧室として多くの学生が利用していました。当時の様子に想いを馳せながら、荘厳な空間をお楽しみください。
広々とした天井が特徴のグランドギャラリー
 博物館を出て裏手に回ると、高田早苗記念研究図書館があります。専門的な研究図書を所蔵する図書館のため、一般の方は入ることができません。入口にある羊の像に挨拶をして『1号館』へ向かいましょう。
整然と並ぶ書架が続く高田早苗記念研究図書館の書庫。研究者や大学院学生が利用
2号館裏手の入口を守る羊の像。親しみやすい表情で訪れる人を迎える

2024年に東京歴建に選定された『1号館』

 早稲田大学『1号館』は、専門部・高等師範部校舎として1935年に建設されました。その後は本部棟として使われていましたが、1993年の20号館大隈会館完成を機に機能を移転。現在は歴史館、事務所、研究室などとして利用されています。
各階でデザインが変わる1号館の外観。重厚な建物が早稲田キャンパスの歴史を物語る
 建物西側に回ると中央入口があります。入口には一対の御影石円柱があり、これは明治時代の旧高等予科正門の門柱を加工したものです。
明治時代の旧高等予科の門柱を加工した御影石円柱
 中央入口から入ると、歴史館の総合案内とミュージアムショップ、カフェがあり、歴史館を含め一般の方も利用できます。歴史館では、複数のテーマに沿って早稲田大学の歴史を紹介しています。中庭もカフェテラスとして開放されていますので、ゆっくり休憩するのもおすすめです。
1号館内の早稲田大学歴史館。創立からの歩みをテーマ別に紹介している
1号館の中庭。カフェテラスとして一般開放されている

正門から歴史的建造物がつくる景観を楽しむ

 早稲田大学を訪れた際は、ぜひ正門に立って歴史的景観を味わってください。正門正面に国の重要文化財『大隈記念講堂』、右手に『1号館』、左手に『2号館』、通路の奥に大隈重信像を望む景観は、早稲田大学の象徴です。

 卒業生や在校生が早稲田キャンパスを思い出すとき、いつもこの景観が頭に浮かぶそう。大学も整備指針で、この景観の保全を定めています。
正門から望む早稲田大学の象徴とも言える景観。右手に1号館、通路の奥に大隈重信像
 『1号館』横の『3号館』を建て替える際も、景観継承が図られました。旧館南側のエントランス部分を再現し、鉄製扉も再利用するなど、昔からの景観を未来へつないでいます。
1号館(右)と建て替えられた3号館(左)。旧館の外観を再現し、歴史的景観を未来へつなぐ

早稲田大学の景観と歴史を味わう

 早稲田大学は2032年の創立150周年に向けて、「WASEDA Campus Master Plan」という整備指針を策定しました。指針では、正門からの景観を継承するゾーンとして位置づけています。また、大学と街が共存・融合する地域づくりを目指しており、変化を見守るのも興味深い点です。

 早稲田大学では、『1号館』『2号館』『大隈記念講堂』といった歴史的建造物の景観だけでなく、歴史館や博物館で過去からの歴史も学べます。ぜひキャンパスを訪れた際は、景観とともに歴史も味わってください。

東京歴建を未来へつなぐために

 歴史的建造物の保存や修復には多くの費用が必要です。東京都は社会全体で東京歴建を支援するため、東京都防災・建築まちづくりセンターの「東京歴史まちづくりファンド」による助成を通じて保存などの支援を行っています。貴重な建造物を未来へ引き継ぐため、引き続き皆様のご協力をお願いいたします。

早稲田大学 1号館・2号館 建物詳細ページ

新宿区西早稲田一丁目6番1号 website: https://www.waseda.jp/top/

早稲田大学正門付近に左右対称に立つ2号館(1925年竣工)と1号館(1935年竣工)。2号館は早稲田大学に現存する最古の建物で図書館として建設されました。1号館は明治期の正門門柱を加工した御影石円柱が特徴で、両館は大隈記念講堂と共に早稲田キャンパスの歴史的景観を形成しています。2号館は1999年、1号館は2024年に東京歴建に選定。

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